皆さんこんにちは、自称ハイパーユニフォームアドバイザーの原島です!
サッカーやフットサルのユニフォームのチームオーダーのポイントシリーズ第8回、今回は、これから初めて公式戦に参加を考えているチームの方には特に読んでもらいたい、ユニフォーム規程についてのお話です!
このブログを書いている3月は、毎年特に新年度に向けてのユニフォーム作製のお話が多いので、自分自身への備忘録としても残しておきたいなと思います^^
ユニフォーム規程とは?
簡単に言うと日本サッカー協会が定めるユニフォームについてのルールです。
公式のリーグに参加するには決められた範囲内でユニフォームを作製する必要があります。
このユニフォーム規程、ご存じでしたでしょうか??
私自身、過去にユニフォーム規程という存在すらまったく知らずにユニフォームを作製して、新規で参加したリーグで審判や運営の方々に色々と教えていただいたということがありました←
そこのリーグでは問題がなかったので、そのままのユニフォームで参加させてもらいましたが、ユニフォーム規程を知らずに作ってしまうと、せっかく作ったのに使えないなんてこともあり得るので要注意です。
すぐに公式のリーグ等に参加しようと思っていなくても、先々参加を考えているようであれば抑えておきたいですね!
それではポイントを簡単にまとめます!
規程内でのユニフォーム作製のポイント
大きく分けると気を付けないといけない点は4点かなと思います!
- ユニフォームの色
- ブランドロゴの表示位置、サイズ
- 背番号、チーム名、エンブレムなどの表示位置、サイズ
- 広告表示、位置、サイズ
それぞれ説明していきます!
ユニフォームの色
審判と一緒にならないようにする必要があります。
【NG色】
シャツ・パンツ・ソックスのすべてがブラック(黒)というのはもちろん、ネイビー(紺)、チャコール、ダークグレーなど濃い目のグレーの組み合わせも避けた方がいいと思います。
また、デザイン的にあまりないですが、前面と背面のカラーが大きく違うのもNGです!
【色の組み合わせ】
また、フィールドプレイヤーとゴールキーパー、それぞれホームとアウェイで1色ずつ、合計4パターンの組み合わせが必要です。
その4パターンの中に、例えば白と薄いグレーとか、水色とエメラルドグリーンとか、ライム系のグリーンとイエローとか、近しい色が含まれるのも避けた方がいいと思います。
濃淡がハッキリする組み合わせでまずはベースカラーを決めましょう!
ちなみに、私のこれまでの事例ではゴールキーパーのユニフォームにピンクを採用されるチームが多かったです。フィールド用のユニフォームでピンクを使っているチームが少ないという理由からでした。なるほど。
ブランドロゴの表示位置、サイズ
これは生産者側であるメーカーがおさえておくべき点だと個人的には思っているので問題ないと思いますが、
中にはデザイン上、ブランドロゴをどこどこに追加して入れたいというご要望をいただくこともあるのと、2016年4月1日から規程が変わることもあって、残しておきたいと思います。
【シャツ】
●胸1箇所/20㎠以下/メーカー名またはロゴマーク
●両肩、両脇、両袖口いずれか1箇所/幅8cm以下/ロゴマーク(単独または連続配置)
【パンツ】
●前または後ろの左右どちらか1箇所/20㎠以下/メーカー名またはロゴマーク
●両腰脇か両裾いずれか1箇所/幅8cm以下/ロゴマーク(単独または連続配置)または帯状のロゴマーク
【ソックス】
●左右1箇所(20㎠)ずつまたは左右2箇所(10㎠)ずつ/メーカー名またはロゴマーク
●上端/幅5cm以下/ロゴマーク(単独または連続配置)または帯状のロゴマーク
※GKグローブとキャップについても規程がありますが、このブログではユニフォーム作製にフォーカスしているため省略します。
メーカー名、ロゴマーク(単独または連続配置)、帯状のロゴマーク、わかりづらいので、弊社ブランドLEGITのロゴでまとめてみました。
もう少し具体的に。
例えば、これまでであれば袖へのメーカー名入れはOKでしたが、新しい規程ではNGで、ロゴマークであればOKということです。
LEGITでの事例でも袖へのロゴ入れは人気デザインの1つでもあっただけに、個人的にはちょっと残念です。(冒頭の写真のユニフォームも袖のロゴが新規程ではNG)
帯状のロゴマークに関してはわかりやすいところではアディダスの3本ラインをイメージしていただければいいかと思います。
ブランドロゴが多く入っているデザインは私も好きですが、メーカー側や販売店側が、チーム(お客様)が公式で使うかどうかは共有できていないことも考えられますので、メーカー側へお願いして追加で入れる場合などは気を付けた方がいいかと思います。
なお、各国代表チームやプロクラブチーム等のレプリカユニフォームは使用不可です。
背番号、チーム名、エンブレムなどの表示位置、サイズ
これも細かい規程があります。特に必須項目については注意が必要ですね。
チーム識別標章(チーム名・エンブレム)
【シャツ】※表示必須
●チーム名 前面300㎠以下
●エンブレム 胸100㎠以下
チーム名とエンブレムの併置可
【パンツ】※任意
●チーム名 前面左右どちらか1箇所12㎠以下
●エンブレム 前面左右どちらか1箇所50㎠以下
チーム名とエンブレムの併置は可能だが、左右どちらか同じ側に表示
【ソックス】※任意
●チーム名 左右に1箇所ずつ12㎠(縦2cm)以下
●エンブレム 左右に1箇所ずつ50㎠以下
チーム名とエンブレムの併置は不可
選手番号
【シャツ】※表示必須
●前面 位置任意/縦10~15cm
●背面 位置中央/縦25~35cm
※背番号にはエンブレムを5㎠以下で表示可能(メーカー名、模様、文字等は不可)
【パンツ】※任意
●前面 左右どちらか1箇所/縦10~15cm
・番号は1~99で0は不可
・登録人数100名以上の場合は100以上の番号可
・ジュニアなど、150cm以下の選手が着用する小さいサイズのユニフォームは適宜縮小可
・ボーダーやストライプや柄等で識別が難しい場合は台地を引く必要が有
※今までは柄物の時は台地必須でしたが、明確に判別できる場合、なくても可になりました。
なお、私のこれまでの事例では大きさは背番号が縦25cm、小番号が縦10cmがほとんどです。
ホームタウン・活動地域名
【シャツ】※任意
●袖のどちらか一方もしくはシャツチーム識別標章周辺/50㎠以下
選手名
【シャツ】※任意
●背番号の上(広告掲示がある場合、背番号下)/縦7.5cm以下
広告表示、位置、サイズ
ユニフォームに広告掲示をする場合は、所属の都道府県サッカー協会に必要事項と申請料を添えて提出・申請、承認が必要。
これが冒頭に書いた私が知らなかったことです。作ってくれたお店の名前、思いっきり入れてました汗
スポンサーの会社や知り合いのお店などのロゴ入れなどの際にもご注意ください。
【位置と広告サイズ】
●シャツ前面:番号の上部または下部に300㎠以下
●シャツ背面:番号の上部または下部に200㎠以下
●シャツ左袖:50㎠以下
●パンツ前面左:80㎠以下
ちなみに1箇所につき1社のみで、危険性のない適切な素材でということです。
その他・まとめ
今まで、JリーグやFリーグとかを観戦していて、規程外のユニフォームを着ていることってよく見かけたことがあるかと思います。
黒のユニフォームやスポンサーロゴがたくさん入ったユニフォームを着ているチームを見て、カッコいい!って思われた方も多いのでは??
Jリーグ、なでしこリーグ、Fリーグはこの規程が適用外なんです。
なので、○○チームのユニフォームは黒なのに!というような話はできないということですね。ちなみにこういうことを言ったことがあるのが若き日の私です←
ということで、できるだけユニフォーム規程を簡単にしようと思って書き始めたのですが、難しかったです(笑)
聞いたことがあるところでは、主催者側で個別に規程を設定されている場合があるとか…。
公式戦参戦を視野に入れてユニフォーム作製をする場合、必ず販売店、メーカーへその旨を伝えることと、参加する大会の主催者にも念のための事前確認をするのが確実だと思います。
弊社への作製依頼はもちろん、ご不明点等がございましたら、お問合せください^^
なお、このブログは2016年3月27日に、2016年4月1日から施行される点も含めて書いております。
規程の移行期間についても定められており、施行後、3年間(~2019年3月31日)は大会主催者の許可を得た場合、改正前規程を適用可能とのことです!
抑えるべきポイントが多いですが、ご注意ください!
サッカー、フットサルのユニフォーム作製のポイントシリーズ、次回は昇華プリントを活用したユニフォームギフトの紹介です!
サッカー、フットサル好きな方へのギフトにお悩みの方、ぜひご参考ください!
https://football-japan.co.jp/blog/teamorder/2016-04-12
それでは皆さんまた!