皆さんこんにちは、フットボールジャパンの原島です。
えとみほさんこと、江藤美帆さんの記事を読んで、記事タイトルにもある「共犯関係」という言葉について感じたことがありましたので、今回はそのことについて。
記事はこちら>>江藤美帆さん、サッカー界に必要な「共犯関係」とは?感銘を受けたJリーグ名門クラブ、徹底した「デジタル改革」
所属カテゴリーよりも視聴率
事業柄、サッカー・フットサルのチームや選手から、ウェアのサプライや、スポンサードの相談を受けることが多々あります。
弊社で運営しているウェアブランドの場合、ウェアのサプライ=ブランドの認知アップ目的なので、チームや選手が『メディア』として、どのくらいの数値(特にネット上での視聴率や、その内訳・属性など)があるのかが気になるところで、このあたりを質問すると把握されていないケースがほとんどです。
個人の時代という言葉を目にする機会もとても増え、様々なウェブサービスも出てきて、セルフブランディングが上手くて、ブログやSNSで人が集められるチームや選手が増えてきた印象もありますが、所属カテゴリーがトップカテゴリーではなくても、数字のあるチームや選手であれば広告効果があると考えられます。
最近だとガイナーレ鳥取の松本翔選手が食についての発信で注目を集めていますが、私が食に関連する事業展開をしていたらサポートしてみたいなと思います。
メーカーの商品提供や広告予算がトップカテゴリーの選手より、インフルエンサーに流れているという話もよく見かけますが、自然な流れではないかなと。
※スパイクなどの機能が重要なアイテムのレビューであれば、トップカテゴリーの選手の権威性が◯かなとは思います。
『スポンサー・サプライヤー』ではなくて共通のゴールに一緒に向かう『パートナー』
起業前の勤め先の社長の考え方や指導もあり、私はビジネスにおいて、どちらかが上の立場になる関係性はあまりよくないと思っていて、スポンサーやサプライヤーという言葉(の一般的なイメージ)があまり好きではありません。
建前上や、わかりやすさを優先してそのような言葉を使ったとしても、お互いに共通のゴールを持った対等な関係=パートナーとしていたいと思っています。
チームや選手がより良い条件でウェアやスポンサードを求められることと同じように、出稿側にはチームや選手が持っているコミュニティに対してのリーチ=認知アップという目標があります。
この辺りがえとみほさんのお話されている『共犯関係』という言葉に近いのかなと。
(地元などの)付き合いや、純粋な応援の気持ちとしてのスポンサードもありますが、スポーツチームや選手も、パートナー側のどんな課題を解決できるのか、どんな広告枠が自分にはあるのかをメニュー化して提案できるといいのかなと思います。
ウェブのメリットの1つは数値で効果測定できること
例えばスタジアムの看板広告や紙媒体だと、広告効果の測定が難しい面もありますが、ブログやSNS、YouTubeなどから、例えばスポンサーのウェブサイトなどへの送客数などであれば、その問題もクリアできるので、感覚ではなくお互い共通の認識で話ができます。
1シーズンお付き合いさせていただいて、十分な広告効果があれば翌シーズンはもっと良い条件提示ができますし、逆に数値でもっと好条件を交渉してもらいたいなとも思います。
企画などのフットワークの軽さは後発ブランドやスタートアップ・ベンチャーの強みだったりもするのかなと。
えとみほさんのように実績もあるIT業界の優秀な方が、どんどんスポーツチームのマーケティング担当や、選手に近い位置に入ってくださると、もっとビジネスとして活性化してくるのではないかと思います。
2019シーズンのJリーグでは、えとみほさんのいる栃木SCや、サイバーエージェント社が買収した町田ゼルビアにどんな動きがあるのか個人的にすごく楽しみです。
追記
えとみほさんにTwitterでこの記事を取り上げていただきました。
共感いただいている方の引用RTなども拝見できてうれしいです。ありがとうございます!
えとみほさんにまさかのブログご紹介していただきました!
スポーツチームや選手のデジタル改革に私も少しでも貢献していきたいと思います! https://t.co/hedL1fyW2K
— 原島 武|⚽️の会社経営 (@harashi10) November 25, 2018