皆さんこんにちは、フットボールジャパンの原島です。
私はこれまでに約3,000件のサッカー、フットサルのユニフォーム作製を対応をしているのですが、サッカーのユーロ2020でイタリア代表が着用していたユニフォームデザインが、私の理想すぎて興奮したので、そのポイントを解説していきます。
今のイタリア代表のユニフォーム、個人的に理想すぎてずっと見ていられる🤔
✔︎シャツが濃淡表現の柄
✔︎シャツパンツがどちらも濃色
✔︎マーキングがシャツ・パンツ同色
✔︎シャツの袖先と襟が本体色より濃い(重心が外)
✔︎↑しかもパンツで使っている色で統一感あるカッコよ🤔 pic.twitter.com/Z3Z135lKOy
— 原島 武 / ⚽️の会社経営 (@harashi10) July 8, 2021
先々、サッカーやフットサルチームのユニフォームを作る際に、ぜひご参考ください。
シャツが濃淡で表現された総柄
デザインで1番目を引くところ、印象的なのはダマスク柄(公式的にはルネサンスからインスパイアとのこと)を取り入れている点で、イタリア代表と同じプーマがサプライヤーの川崎フロンターレの2020シーズンユニフォームでも近い柄が採用されています。
ユニフォームで定番の縦縞、横縞なども含めた総柄デザインの場合、本体のメインカラーと濃淡が逆の色や、差が大きい色で表現されると、視認性が悪くなったり、合わせるパンツやソックスのカラー、シャツ・パンツに使うマーキングカラーの選択肢が狭くなります。
また、背番号などのマーキング部分に下地(台座)を引くことになったりするため、せっかくの総柄デザインを邪魔してしまうことがありますが、特にここ最近のプーマのユニフォームは、シャツのメインカラーを濃淡調整した色でデザインされているため、そのようなことがありません。
複雑なダマスク柄の主張が強くなりすぎることなく、それでいてデザイン性もしっかり確保されています。カッコいいなイタリア。
シャツ・パンツがどちらも濃色
シャツ、パンツも柄の考え方と同じく濃淡が逆の色を選ぶと、背番号などのマーキングの色の他、GKのユニフォームや、2ndユニフォームの本体色も、選択肢が狭くなりがちだったり、全体の統一感がなくなることも。
そのため特に公式戦用のユニフォーム作製を私が担当するときは、上下同色または、近しい色でまとめることを推奨しています。
今回のイタリア代表ユニフォームはシャツがブルーに、パンツがネイビーの組み合わせで、ネイビーの方が濃い色のため、重心がパンツにある印象になっています。
これが他のポイントとも関連してきます。カッコいいねイタリア。
Inizia il primo tempo supplementare❗️
🇮🇹🏴 #ItaliaInghilterra 1⃣-1⃣#ITA #ITAING#Nazionale #Azzurri #VivoAzzurro pic.twitter.com/8ktcTIT0ek
— Nazionale Italiana ⭐️⭐️⭐️⭐️ (@Vivo_Azzurro) July 11, 2021
マーキングカラーが上下同じ
シャツとパンツがどちらも濃い同系色でまとめられているので、今度は番号とネームのマーキングカラーとプーマロゴをすべて同じ色(ゴールド)で統一することができます。
ゴールドはウェアカラーが濃淡どちらでも合わせやすい色ということはありますが、別の視点で見ると、ダマスク柄が高級感のあるイメージなのでゴールドとの相性が◎という見方も。
全体的に散らかることなくスタイリッシュにまとまっています。カッコいいよイタリア。
襟、袖先に重心がある
個人的に袖先、裾先、襟などに本体色と別の色を使う場合に推奨しているのが、このイタリアのユニフォームでも採用されている、本体色(ブルー)より濃い色(ネイビー)を使うことです。
特に本体色が淡色の時に濃色を使うことが多い手法ですが、重心が外側になるイメージでグッと締まった印象になります。
しかもこのイタリアのユニフォームの場合、パンツで使っているネイビーで襟と袖先も統一されているので、上下で見ても、左右で見ても重心の使い方がすごく綺麗です。カッコいいぜイタリア。
軽さを出す薄いブルー使い
全体的に濃色でまとめられた重厚感のあるイメージのユニフォームですが、脇下と肩口に薄いブルーを使った細いラインが入っています。
これがまた同系色の淡色なのでバランス、統一感を壊すことなく、さりげなくスポーツ向きの上品な軽さを演出しています。
ラインが例えばホワイトだと細くても主張が強くなりすぎるし、イエローなどの差し色だと印象が変わってきます(目を引きやすい)。
個人的にはナイキが使いそうなデザインの印象です。
このラインの色使いは個人的にもすごく参考になりました。イタリアやばい。
ということで、ユニフォーム製作の担当者として、あまりにもこのイタリア代表のユニフォームが理想的すぎたために解説しました。
読んでいる方がサッカー、フットサルチームのユニフォームを作るときに参考になれば嬉しいです。
弊社で運営しているサッカー、フットサルウェアのブランドLEGITでは、カモフラ柄や花柄、ペイズリー柄などの総柄系のユニフォームテンプレートを多く用意していて、ユニフォーム作製事例も他ブログでたくさん紹介・ポイント解説しているので、併せて参考にしてみてください。
特にブログはどこのメーカー、どこのショップでユニフォームを作る場合でも役に立つように書いています。
また気になるユニフォームがあったらピックアップして紹介・解説します。
最後まで読んでいただきありがとうございます!
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ブログ更新
⚽️イタリア代表のユニフォームが理想的すぎて興奮したので、ポイントまとめました📝https://t.co/hgvtZmmgdk
上品なまとめかたがさすが伊達男の国🇮🇹ユニフォームも優勝🏆
先々のユニフォーム作りの参考にどうぞ✔︎
— 原島 武 / ⚽️の会社経営 (@harashi10) July 13, 2021
それでは皆さんまた!